偽物の腕時計をはめた時に学んだこと

私がまだ20代前半の頃、一時期、スイスのブランド物の腕時計に憧れたときがありました。シンプルな形でありながら、いかにも重そうなゴツゴツとした感じがたまらなかったのです。しかし、カタログを見る限りでは、最低でも三十数万円はします。とても、普通の若者が手の出る価格ではありません。

そこで、東南アジアのほうへ会社の研修に行くという兄に頼んで、ブランド物の腕時計の模倣品を買ってもらいました。それは、ゴールドとスチールが融合したお洒落なデザインをしていて、中央上部にあるマークもそっくりでした。その時は、「これであればあの有名なブランド時計に見える!」と思い、早速、仕事場にしていくことにしたのです。しかし、いざ腕にはめてみると、実物とは違って驚くほど軽いではありませんか。それはまるで、おもちゃのような軽さでした。そして、仕事場ではすぐに偽物だとばれて恥ずかしい思いをする始末です。そしてそれ以来、その模倣品ははめなくなったのです。

それから5年程経ってから、十数万円で買えるスイスのブランド物の腕時計を買いました。以前憧れていたブランドではありませんでしたが、はめてみると重さがあって存在感もあります。そして、気持ちまで自信が湧いてきます。

安物買いの銭失いとはよく言ったものです! やはり本物は良いですね。結局その腕時計は、10年以上大事にしました。

それ以来、どうしても欲しい物が有るときは、安い物で妥協しないようにしています。